2019年 東京藝術大学 大学院修了/2020年 アントン・ブルックナー音楽大学大学院修了
私が6年間で得た最も大切なものは、ともに音楽に取り組んだ友人たちです。違う専攻でもお互いに刺激となり、私の大きな支えでもありました。中1から音楽の専門基礎を学べたこと、そしてこの環境の中で大好きな音楽と向き合う時間を過ごせたことは、私の誇りです。
1971年卒業の第1期生から2019年卒業の第49期生まで、音楽科卒業生総数は1,537名です。その中には国の内外を問わず演奏家として活躍している人も多数いる一方で、教員や音楽教室で後進の指導に当たる人、また音楽力を活かし企業に就職する人など、希望の道に進み各方面で活躍しています。
私が6年間で得た最も大切なものは、ともに音楽に取り組んだ友人たちです。違う専攻でもお互いに刺激となり、私の大きな支えでもありました。中1から音楽の専門基礎を学べたこと、そしてこの環境の中で大好きな音楽と向き合う時間を過ごせたことは、私の誇りです。
私はもともとピアノを専攻していましたが、専攻問わず本当にたくさんの先生方にサポートいただいたおかげで、指揮科に合格することができました。音楽の道を目指すなら北鎌倉女子はとても良い環境があると思います。クラスコンサートや定期演奏会など、舞台経験を積める機会も多く、実践的なスキルを身につけられます。ソルフェージュなどの専門的な科目を基礎から教わりながら、将来の夢に近づいていける学校です。
北鎌倉女子の良さは、なんと言っても環境です。専用の練習室で毎週講師の方から指導を受けることができ、実技はもちろんのこと、プロフェッショナルな精神面も学ぶことができました。志望校を決めた切っ掛けは講習会や演奏会の雰囲気です。何度か足を運び、私に合っていると感じました。志望校が決まったら、あとは時間を大切にひたすら練習を重ねました。大学ではさまざまなアンサンブル演奏を通して、自分自身を磨きたいと思います。
ピアノ専攻のクラスメイトが、ショパンの「木枯らしエチュード」を披露したとき、その素晴らしい演奏に衝撃を受けたのを覚えています。その後、専攻を問わず「木枯らしエチュード」が流行し、みんなで練習したのは良い思い出です。今から振り返ってみれば、私たちはお互いを尊敬し合い、ともに音楽を楽しむ関係を築けていたと思います。専攻科目に関わらず交流がある北鎌倉女子では、様々な視点で音楽と向き合う機会があり、新しい気づきや発見に満ちた毎日を送ることができました。
北鎌倉女子は、女性としての立ち居振る舞いもしっかりと教えてくれる学校です。日々の生活指導に加えてマナー講座で学んだことは、社会人になってとても役立っています。北鎌倉女子で学んだ礼儀作法や感性教育の大切さを、指導者の立場になった今、強く実感しています。
同じ「好き」を持った仲間たちと切磋琢磨する毎日はとても楽しく、音楽と向き合い続けるための姿勢も身についたと思います。音楽は何歳からでも始められるものですが、練習を積み重ねて技術を磨いていくものなので、早いうちから学び始めるのが一番だと私は考えています。